狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫)

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博打ライトノベル

3巻は恋のライバル登場。でも、読んでてアテ馬しかならねぇだろうなぁと思わせる
ラブラブっぷり。今巻もホロとロレンスの言葉のやり取りがいい味だしてて大人も
読める。商売のことには全く触れられてませんとまではいかないか。

序盤の生簀で魚を運んでプレミアムを付ける話はラノベメイン読者層にも分かり易かった
と思う。後半の信用売りのとこはどうかなぁ。読んでて博打の話にしかなってないと感じ
ました。信用取引、それも売りの方はバクチ色が強い取引ではありますが、もう少し別な
とこで使って欲しかった。

ヒロインと同じような存在も出てきて、これは今後の伏線になるのかな?

大阪造幣局の桜の通り抜けは見事

微妙な気も……

 一巻二巻と続き、三巻も読みましたが、今回は少々微妙。

 ホロがどういう考えの元に動いているのか、今回もハラハラドキドキの展開ではありました。面白かったので星も4つと言ったところです。けれど、なんだか今回の話は微妙なんですよね。

 最後の最後で、婚姻届とかの件を説明していますが、この辺が納得いかないって言うか何というか。素直になれないホロと、勘違いしたロレンスと言う部分は良いんですけど、前回、前々回と障害を乗り越えてきた二人なら、ここまでの展開には正直ならないんじゃないかと思うのは私だけ?

 まあそれでも二人の関係に目が離せなくなるのは、作者の力量が高いから何でしょうけどね……。ああ、良いように踊らされている自分がいます。納得がいかないのに面白い。

もうラブラブじゃん

第3巻はホロとロレンスのバカップルぶりを見せ付けられ、それに翻弄されるかわいそうな人々の話になってます。
ホロもロレンスだけが大好きで、ロレンスもホロがいなければ行商なんて出来なくなってもいいとまで想ってしまっているのがよくわかります。
商人や駆け引きの面白さなどもあります。
ロレンス視点で書かれているのでホロの動きや感情が読者にバレないようになっていて、
決別の危機を抱えながら、スピーディかつ絶望的な中での商人バトルには前作の破産の危機以上の危機感を持てます。
ロレンスと一緒にホロを失うような気持ちになれるので存分にハラハラもさせられます。
しかし、最後はこの人騒がせなバカップルに天誅を願ってしまうかもw
また、この世界にはホロのような者が複数存在することもわかり、世界観に奥行きと幅がだんだんと表現されてきました。
とりあえずいいたいことはホロかわいすぎ。

恋人たちの逡巡を描ける作者に乾杯

ファンタジー経済ライトノベルス第3弾、
なんと三角関係になってしまいました。

この作品のウリはなんといっても
ライトノベルスに珍しい、
商人の経済活動が縦軸であることです。

しかし今回は、
旅の道連れであるヒロインに横恋慕してくる男と……
主人公がヒロインや恋敵に対して、
あれやこれやと逡巡するさまが、
実にみごとに描かれています。

多くのライトノベルスの弱点、
“血の通った人間の心情が描けない”
を見事に振り切っています。

アニメ・マンガ・ゲームにしか
接してないとしか思えない、
他の作家と一線を画しています。

惜しくらむは、
キモの経済ドラマが
素人である自分には
ちょぉーっと難しかったこと、
ドラマツルギーがまだまだ稚拙なこと、
ライトノベルスにご法度のえっちっぽい描写が……
やっぱり無かったこと。

しかしデビュー3作目と思えば上出来です。

さっさと一般レーベルに移って、
生々しい性描写も織り交ぜた
オトナ小説を書いて欲しいものです。

だんだん良くなっていく

この本は商売と金銭欲を基本としたある意味こういった作品ではあまり語られない部分が舞台として使われている。何しろたとえばロールプレイングゲームなんかではモンスターを倒すと金になるってのがあるけど、そういう風にお金が稼げてしまうのはお金を稼ぐということにリアリティが無いということを意味している。
この作品はそういうところはなく普通ならモンスターを倒す行為が、お金を稼ぐということでお話を構成させている。それはそれで面白いのだけれどだけど私が注目しているのはお金を通した人間の欲というものを非常に強く描いていること。
さて、この巻ではいよいよ主人公ロレンスが欲の優先順位一番を付ける巻だ。ある意味この作品の中で読みたかった一番の場面が描かれている。現実にはなかなか無いがゆえに読みたかった場面というのが苦いところ。

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