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時代は繰り返す
プロレタリアとか共産主義という言葉に憧れをもったことはありませんが、組合がない職場でのフリーター、強者のための規制緩和によるジニ係数0.5超え、などの現在の社会問題を考えるとき、良き参考になる本です。ハラハラして吸い込まれるような文体は、文章を書く者にとって参考にしたいものです。小樽の町を文学としての視点から旅をしたら面白いでしょう。
文体が古くて読みにくい。内容は良かった。
オホーツク海に浮かぶ船の中… そんな密室で行われたパワハラと、それに団結して立ち向かう労働者の話。読み慣れない古い文体で、情景が描かれた最初の数ページを読むのが苦痛でした。で、修羅場にさしかかった真ん中編から読むと、すんなり入れました。後から「マンガ蟹工船」という本が出ている事を知って、そっちにしとけば良かった…とも思いました。
現在も繰り返す「蟹工船」の世界
本書の内容は、カムチャツカ沖で操業する蟹工船上を舞台に、貧しい出稼ぎ労働者たちが無権利状態で、常識を超える悪条件の下で労働を強いられ、かつその彼らに暴力を振るう現場監督の労務政策の耐え難い限界に抗して、なかば自然発生的なストライキに立ち上がる物語である。
それにしても本書は70年以上も前に出された古典だ。しかも用語解説も付されていないし、当て字も多く読みづらいと思うのだが、それでも若い世代が中心にこの古典を読み、いまの厳しい労働環境を変革しようとする若者が大勢いることは賞賛に値する。
それゆえに、今回は彼らのエネルギーに励まされて果敢に挑戦して読み終えた。やはり、長い年月を読み継がれてきた名作だと感じた。
今の時代だからこそ?
「蟹工船」は、学生時代に読みました。
ちょうどバブル時代でしたので、読んでもピンとこなくて。
「所詮、昔の話だな…」と、あまり印象にも残りませんでした。
ただ、過酷な労働の代名詞として、「蟹工船」という言葉は使っていました。
が、今、改めて読んでみると、あまりに「現代」とリアルにリンクしていて、これが昭和初期のものとはとても思えませんでした。
数十年の月日とともに蘇った「蟹工船」。
名作の力強さを思うとともに、時代は繰り返すという意味を強く感じました。
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蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
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