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個性派俳優から世界に名だたる監督へと飛躍したSABUの、そのきっかけともなった監督デビュー作。失恋などのストレスが溜まって銀行強盗を企てようとした冴えない男(田口トモロヲ)、シャブ中のコンビニ店員兼ミュージシャン(ダイヤモンド☆ユカイ)、自分のミスで組長と兄貴分を死なせてしまったヤクザ(堤真一)の3人がひょんなことから共に追いかけられ、走り続けるはめになる。
走って走って走りまくることを眼目とし、その中から映画的快感を描出していく画期的アイデアと、エネルギッシュな演出が光る作品。何の関係もない一般市民が殺されるなど、アナーキーと不快感を混同した脚本の不手際などマイナス面もあるが、従来の日本映画にない活気に賛辞を贈りたい。時の人気AV女優・白石ひとみとすれ違った3人が、それぞれ走りながらムフフなことを夢想してニタニタしてしまうシーンが秀逸。(的田也寸志)
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1989年の宮崎駿監督による劇場用長編アニメーション作品。13歳になり、魔女の修業のために黒猫ジジと共に街を出る少女キキ。新たに住まいとして選んだ街で配達屋として暮らす中で、居候先のパン屋のオソノさん、空を飛ぶことに憧れる少年トンボ等々、さまざまな人との出会いをとおし、落ち込んだりしながらも魔女として、人として成長していく姿を描く。
修業に旅立つところから物語が始まるのだが、そのやや長めの場面で早速こちらを映画に引き込ませる。そしてほうきで飛び立ちスイッチを入れたラジオから荒井由実の「ルージュの伝言」が流れ、やっとタイトルが現れる。そのタイミングの見事さ。物語も演出も細部に至るまで実に丁寧に作られており、何度も繰り返し観たい作品になっている。(田中 元)
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